たま木工商店のカトラリーシリーズは
【身近にある木を暮らしの中に ー沖縄のヤンバル材を暮らしの中で大切に使っていただきたいー】をテーマに制作しております。
現代の木工製品の事情
現在、百円ショップや流行の雑貨屋さん等で、主に東南アジアや中国で大量生産された安価な木製カトラリーが手軽に手に入ります。大型機械を使い、外国産の知らない材で、全く同じ形をしたスプーンなどはどこか味気なく、安い材と人件費で大量に作る事が目的なので、よく見ると雑に作られてあったりもします。ほとんどの商品の値段を考えてみても、ウレタン塗装とされていますが、人体に影響が無いという基準を、実際には満たしていない可能性もあります。
たま木工商店の商品
当店の商品は、もちろん機械も使いながら、手作業で、ひとつひとつを大事につくっております。おなじ使い心地になるよう努力していますが、ひとつひとつの形が少し違っていたりします。これも手づくりならではの味だと思っていただければ幸いです。たま木工商店では、暮らしの中の道具を古くなったら捨てるのではなく、手入れをしながら大切に使っていくことを提案しています。
ひとつの道具を丁寧に使っていく事が、社会や環境の問題を考えるキッカケになればと願っております。
使用する木材
沖縄の県産木といえば琉球松、クスノキ、センダン等が有名です。当店ではスプーン、お箸、フォークには県産のあまり知られていない堅くて木目に特徴があるような材を努めて使うようにしています。県産材にこだわり、いろいろな商品を制作していきたいと思っております。皆様がヤンバルの森や街路樹等で目にした事のある木を、材に使用しておりますので、より親しみや愛着をもっていただけると嬉しい限りです。
使用しているオイル(塗装)
仕上げにはオイルを塗ってあります。取り扱い説明にもありますが、自然素材の天然植物100%のオイル(プラネットカラー ドイツ製)を使用しています。
※[ウレタン塗装]と[オイル仕上げ]の違い
ウレタン塗装は木の表面に膜を作り完全に水をはじき手入れもいりません。ただ使っていくうちに塗膜がすり減って白っぽくなったりします(お箸の先がよくそうなります)。ウレタンを塗り直せば直るのですが、素人では難しいのでほとんど場合は使い捨てになってしまいます。
オイル仕上げは、どうしてもオイルが乾き手入れが必要になりますが、木の質感が損なわれず、使い込んでいくと木に深みが増してきます。丁寧に、何度でも家庭にあるオイルで塗り直せるので、長く大切に使っていただけます。